～陶の郷より～

一校につき、一人は。。

週末は、ここの所　運動会。　過日は、七井小とやわらぎ保育園にお邪魔しました。　（今週末からは、出張や公務のため　小学校、幼稚園、保育園の運動会にお邪魔できません。　ご招待をいただいたのに　スミマセン。。）









七井小でも　益子西小と同様に、

「2020年の東京オリンピックには　七井小からも最低1人のオリンピック選手を！」　と希望を述べさせてもらいました。



ロンドンオリンピックのとき　日本は38個のメダルを獲得して、感動と興奮を多くの国民に与え、銀座で行われた凱旋パレードには、経験したことのない多くの人々が押し寄せましたよね。


日本もすごかったんですが、もっとすごかったのがイギリスの活躍でした。　金メダルだけで29個。　銀メダル、銅メダルを合わせると合計で65個のメダル。　人口は日本の約半分の国が　アメリカ、中国に次いで多くの金メダルを獲得した。　これが開催国なんですよね。


イギリスの過去の金メダルの獲得数を調べてみると、2004年のアテネは9個。　それが2008年の北京では19個になり、ロンドンでは29個。


ちなみに　中国はアテネが32個　ロンドンが38個。　自国開催の北京では　なんと51個の金メダル。


日本も金メダル30個。　というあたりが目標値になるのでは？　と推測していますが、そのためには今まで日本ではなじみの薄かった競技も含めて掘り起こしをして底辺の拡大をしていく必要があります。　


えっ？そんなオリンピック種目もあったの？　というものも掘り起こして、本気で益子町からもオリンピック選手を、メダリストを送り出したいですよね。


日本で行われるオリンピックにかかわれるのは、これが最後という人も多いと思います。　一生に一度のチャンスですから、

「各小中学校で　最低でも一人」　そんな夢を持ちながら　それぞれの立場で最大限の努力をしたいものです。
　
7年あれば、人はどのくらい伸びるのか？　楽しみです。。

台風一過

「特別警戒」　という初めての警報がだされるような、台風＋大雨＋竜巻　という　化け物のような台風18号が去っていきました。


被害にあわれました方々に心からお見舞い申し上げます。


益子町では　台風の前日の大雨による被害が大きく、住宅の床下浸水が9棟　非住宅の床上浸水が1棟、床下浸水が5棟。


土砂崩れが５か所。　通行止めなど通行に支障があった道路が20か所。



農業被害が大きくて、米・そば・いちごなどが被害にあってしまいました。



力を合わせて、復旧・復興に向かっていきましょうね。





さて　ちょうどそんなドタバタの3連休だったのですが、土曜・日曜は　行事が目白押しでした。　土曜日はまだ天気に恵まれていましたので、まずは益子西小の運動会。　（写真が無いのが残念ですが、、）



「あいさつ」　がすごく元気にできる学校で、「学校・保護者・地域」の連携・連帯感を感じました。


次に　陶芸美術館では　「LEACH　SCHOOL」　（リーチ派）の展覧会のオープニングがあり、友好都市のセント・アイヴィスからも　ジョアン・シモンズ元町長にお越しいただき　花を添えていただきました。　イギリス、そして世界の陶芸界を牽引したバーナード・リーチのDNAを感じることのできる展覧会ですので　ぜひご覧ください。







今年もまたセント・アイヴィスの皆さんには　益子の中学生がお世話になりますが、益子とセント・アイヴィスとのご縁が始まったのが　1920年。　東京オリンピックが開催される2020年には　益子とセント・アイヴィスとの友好もちょうど100年になりますので　しっかりと友情を育んでいきたいですね。



それからこの日の午後には　町民ホールで　「敬老のつどい」　今年は益子と縁が深い沖縄から　国指定文化財の　琉球舞踊と組踊　を披露していただくことが出来ました。





翌日は　朝早くから激しい雨だったのですが、炎まつりの窯だしや、各自治会での敬老会などが行われました。






いろんな世代、いろんな地域との　「交流」　がさかんに行われた週末でもありましたね。　

災害対策本部を設置しました。

今朝からの大雨により、町内各所で河川の越水、道路や田畑への冠水、住宅への床上・床下浸水などの災害が起こっています。



災害対策本部を立ち上げて　対応していますので、何かありましたら役場までご連絡を。



今晩からの　台風の進路には　十分注意してくださいね。

お見逃しなく！

先月は　「もしもツアーズ」　や　新福寺の川田さんが出演した　「ソロモン流」　など益子がテレビに取り上げられる機会が多くて、うれしかったですよね。



今月もあるんです。


まず　14日はBS朝日で１６時から（福留さんの番組）で益子の特集。　


もう一つ、この夏　商工会一押しの「ビルマ汁」　のニュースがNHKから流れます。　18日は11：05から、24日は夕方のニュース640の番組内で。



お見逃しなく！

「廃町置家」 （廃藩置県ならぬ。。）

昨日は　今年100才になられる、もしくはそれ以上の大先輩の皆さんの所に　お祝いに行ってきました。


最高齢は　103才の　加藤盈さん　と　田代ハルさん



103才にして　会話は全く問題なし。　益子町民の目標ですね。


大山正一さんと大塚スギさん（ご家族も一緒に入ってい頂きました）も　普通に会話をさせていただきました。大塚さんからは　女学校時代の昔話も教えていただきました。



和順荘という施設には　ほぼ毎年どなたかがいらっしゃるのですが、今年は3人。大根田トリさん、柳東さん、石原キンさんなのですが、大根田さんには3年続けてお祝いさせてもらいました


雨宮ソノイさんも常連なのですが、同行した福田民生部長が　「肌がきれい」　と絶賛するほど健康的でした。



渡邉よしさんは　当たり前のように自分の足で歩いて茶の間まで来てくれました。　「食欲がすごいんですよ」と家族の方がおっしゃる通り、おいしそうに梨をほおばる姿が印象的でした。


吉川梅四郎さんには驚かされました。　お酒は　昼と夜。　煙草も1日1箱弱。　それでいていたって健康。　おしゃべりもユーモラスで良く笑う。　クロスワードパズルを楽しんでいるそうです。


それから　若林ケイさんにもびっくり。　足も耳も口もとても100才とは思えない。　介護施設のお世話にもなっていないそうで、若林さんとの会話の中には「健康」のヒントがたくさんです。




とにかく　たくさんの　「奇跡」　を体感した1日でしたし、「あ～この先輩たちが、世の中を　この町をここまでよくしてくれたんだな～」　ということを　しみじみ感じた日でもありました。


と同時に　健康長寿の社会を創っていくためにはこの国の財政問題、統治システムの変革などへの取り組みが必須になるな～ということも感じています。
（ここから先は理屈っぽい話になるので　「めんどくさい」　方はパスしてくださいね。半分冗談、半分本気の自論です）



「廃藩置県」　は誰でも知っている歴史的な制度の変革でした。　「道州制」　がこれから国会でも土俵にのるということもあり、将来の日本の行政の組織がどうあるべきか様々な議論がされるんでしょう。



皆さんも　憶えていると思いますが、少し前は　「市町村合併」　で各市、町が揺れていました。　今思うと　あの時こそ実は道州制を絡めながら、トータルでこの国の行政の仕組みを生み出していく時だったんですよね～。


ランニングコストを国全体で下げて　社会保障にその財源を充てられるようにする。

これは　国も県も　市町村合併と合わせてやるべきことでした。


機を逸したと嘆いていてもかっこ悪いだけなので、せいぜいこれから作る制度はもっと日本的なものにしていけたらと思っています。



政治・行政の制度は　欧米を参考にこれまで構築をされてきたけど　日本には日本独自の風土や日本人の気質があります。　農耕民族ということもあり、「地縁」　「家」　というものを暮らしの中で大切にしてきました。


「人さまに迷惑をかけない」
「御家のために」
「武士道の精神」。。。


キーワードになりそうな事がいくつもありますが、現代の「自治会」や「消防団」、「氏子」や「老人クラブ」などなど　我が国ならではの組織がありこれらの組織が　いざというときの「絆」に繋がっていくんだと思います。（「絆」って美しいものだけど、時にはわずらわしいものでもあるんですよね）



とにかく　自分たちの手の届く範囲のこと、目に見える物事に関しては　日本人はとにかく献身的。



今後増大する社会保障費や国の財政問題、それと逆行するグローバル経済へ対応するための法人税の減税など複雑な問題を解決するのには、北欧型の福祉システムやアメリカ型の自己責任のシステムではなく、日本の様々なコミュニティーや会社に「任せる」システムができないものかと考えています。


ビジネスの世界でも行政が考えることはどうしても周回遅れ。　
自然災害でも活躍するのは　国でも県でもなく、自治会や組といった小さなコミュニティーや市町村。
介護もエネルギーも、教育も。　農林水産業や観光などの地場産業も　もっと小回りを利かせることが必要。


国は役割を大胆に減らす。　県も減らす。　その分借金も減らす。　アメリカのように個人ではなく、末端の様々な組織に財源と責任を移行する。　町を「大きな家」ととらえて、家のために稼ぎ　家にお金を入れて　家の子供のための教育を行い、家のお年寄りのための介護をする。　お金が十分になければ汗をかく以外にない。　「益子家」のためにね。


シンプルで、絆を育みながらの、ローコストな行政経営。　できないかな～。

「あまちゃん」 効果はすごい。

下大羽自治会の敬老のお祝いにお邪魔すると、、、



心のこもった手作りの料理を守るように乗せられていた　「いつでも夢を」　の歌詞の入った1枚の紙。
（よく　ここまで気を配りますよね～。すごい。）




「あ～　これも　『あまちゃん』（NHKの朝の連ドラ）　効果だな～」　



と感心していると、、、「じぇ、じぇ、じぇ、じぇ、じぇ」　潮騒のメモリーズが登場しました。





体を張っての　アキちゃん・ユイちゃんの　「潮騒のメモリー」　は　歌も踊りも完璧。　いつもながら　この自治会の皆さんのチャレンジ精神には　感心されられます。


このあと　みんなで　「いつでも夢を」　を歌って盛り上がったり、



バンドの生演奏があったり、、



ここにも　ドラマの中の北三陸の町と同じ　「地縁」　を大切にして日々の暮らしを営む姿がありました。




北三陸もいいとこだけど、益子もいいところだね～（笑）

祝・東京五輪。 よし！何をしようか？

「よかった！」　の100倍うれしい日本語の表現を知っている人がいたら教えてほしい。　ニュースのたびに繰り返し放映される決定の瞬間は　何度見ても、解っていてもうれしい。



IОC総会が行われた現地は　9月7日。　日本では9月8日の朝5時20分は、記憶に残る時刻になりましたね。



それにしても　日本の招致団のプレゼンは素晴らしかった。　あれだけ情熱と誠意をもって話されたら、たとえイスタンブールやマドリードに投票した委員でも　心のどこかで　「東京でもいいよな」　と思ってくれていたのでは？とさえ思います。　招致団の皆様　ありがとうございました。


7年後に向けて　オリンピックを目指す子供たちへの期待は　舞台が　「東京」　となったことで増々高まっていきます。　


毎週月曜日の朝は　様々な打ち合わせをするのですが、さっそく教育長からオリンピックについての話題が。「ぜひ東京オリンピックには　益子出身のオリンピック選手を」　という話を前々からしていましたので、今後いかなる手を打っていくか？　具体的に考えていきたいと思います。



子供たちに　期待をするだけではなくて　私たちも何かの形で力になりたいですよね。　「おもてなし」　が大きなキーワードになりそうですから、それぞれの立場で何が出来そうか？　ぜひ考えて　行動してみませんか？


オリンピックに関わることができるのは、一生に一度あるかないかの　ビックチャンス。　せっかくですから、みんなで参加しましょう。


それにしても　日本人はやろうと思ったら　すごい力を発揮するんですね～。　

一緒に汗を流そう！

この前の週末に　百目鬼川の一斉清掃が行われ、各自治会の皆さんと環境関係の委員の皆さん、そして役場職員が一緒に汗を流しました。




（当たり前だけど）　みんなでやると　「早い」　そして　「気持ちがいい」



「気持ちがいい」　のはその時だけじゃあなくて、（例えば私が　朝　ランニングをするときに川沿いも走るんですが）　きれいな川を見るたびに　「気持ちがいい」



川だけじゃなくて、これから道路や公園、山なども含めて　　みんなで一緒に汗を流していきましょうね



そうそう　話は違いますが明日は　町内3つの中学校の運動会。　私は　郡の体育協会長としての主催事業があるので、どこにもお邪魔できませんが、生徒の皆さんの健闘を祈っております。　よい　週末を～

竜巻から身を守るために

2日続けての　竜巻の発生。　被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。　一日も早い復旧・復興を合わせてお祈りしております。




それにしても　今回の竜巻、

「まさか」

「信じられない」


そんな印象を持った方も多いのではないでしょうか？



益子町も　昨年5月　竜巻災害に見舞われ　甚大な被害を受けました。　この時も　「まさか」　という思いとともに　これを乗り切れば　もうしばらくは大きな災害に合う事はないだろう。　そう思いながら　復旧・復興に努めてきましたよね。　昨年のあの時　ある専門家からは　「90年に1度の竜巻」　という話も聞きました。　



でも、、


今年もまた　こんな近くで竜巻が発生した。　しかも　2日続けて。



気象状況が違う時代になった。



と　考えを改めて、様々な災害に向き合う。　そんな姿勢が必要かもしれません。





私は　昨年の竜巻災害の後　すべてとは言えませんが　多くの被災した家にお邪魔して　どんな状況だったのか・どうやって身を守ったか？　を被災者の方からお聞きしました。



家の外から飛び込んでくるものの代表が、瓦。　そして木端や大きいものだと庭木などもありました。　家の中では　窓ガラスや家具類、インテリアなど様々です。　それから　たくさんの巨木が根っこからなぎ倒され、車庫・車・納屋などが押しつぶされました。


皆さんにお願いしたのは、第一に家の中で一番安全なところはどこなのか？　確認をしておくことです。　できるだけ頑丈そうな壁はありませんか？　間取りにもよりますが、お風呂場が安全という家もあるかもしれません。　とにかく万が一のときには、どこに避難するか、決めておいてください。


次に　前回沢山の人の身を守ったのが、厚手の毛布や布団でした。　要注意の日には　毛布や布団、ヘルメットなど身を守るものを準備しておくといいですね。


もう一つ　お金との兼ね合いもありますが、保険の確認はしておいた方がいいかもしれません。　



いずれにしても　しっかりとした心構え、準備ができていれば　「命を守る」　ことはできると思いますので、決して目を背けることなく　災害に向き合っていきましょう。

　

指定廃棄物について

過日の地元紙の一面に、指定廃棄物の最終処分場の件。

（ちなみに　指定廃棄物とは　前にも話しましたが、原発事故由来で1キログラムあたり　8000ベクレルを超える放射性セシウムに汚染された廃棄物で　下水の汚泥や稲わら、腐葉土など）





この日の前日行われた市町長会議のことで、

『　県内処理　「理解得た」　　国と県、入り口論に決着　』　　との前進を感じさせる見出し。




これに対して　今日の同じ地元紙の一面では、、




『指定廃棄物処分場問題　「矢板選定」　から1年　混乱続き、視界開けず』　　とある。



原発事故から　もうすぐ2年半が経とうとしている中、この問題への対応は　「遅い」　と言われても仕方がない。　　


遅くなった大きな原因は　第一歩にあった。


それは　何の前触れもなしに、しっかりとした説明もなしに　「指定廃棄物の最終処分場が　矢板市に決まった」　との　国からの通達。


矢板市長にさえ何の連絡もないこのやり方には　「ナンセンス」　としか言いようがなかった。



この手の問題を解決するために一番大切な　「信頼関係」　を最初から壊してしまった。


その後　候補地となった矢板市は　様々な風評被害を受けたという。　この時も　国がしっかりとした風評被害対策を講じて　矢板の農作物を守っていたなら　「信頼」　を少しは取り戻すことができたかもしれない。



この国の姿勢、方法に対して　矢板市　そしてその後　同じように突然言い渡された茨城県・高萩市も歩調を合わせて猛反対。　今年2月、自民党政権になってから　「市町村との意思疎通が不足していた」　として候補地選定のやり直しに踏み切った。
（今の行政のシステム上　この問題に限らず　国と現場である市町村の意思の疎通は　常に不足しているのが現状）




国は　廃棄物が出た県ごとに処分場を造ることに決定した。　この選択肢は確かに一番現実的だが、事故の時の　風の具合に大きく左右され、悪く言うと　「被害を受けたところがその責任を取れ」　というやり方とも言える。　この県内処理の方針の説明は　誠意をもって早くから積極的に行うべきだった。　（住民説明会の時には　必ず大きな論点になる）



放射能対策では　県北の首長の皆さんの苦労話はたくさん拝聴した。　福島県と同じような被害がありながら、国の対応は　「県が違うから」　と区切られ　（これは竜巻の時に　益子でもしみじみ経験しました）　市民・町民に十分な対応ができない。　那須塩原市の前市長・栗川さんは、そんな苦悩の中在職中に急逝された。


矢板市では　候補地に決定したとの報道の直後から　様々な風評被害との戦いが始まった。　当事者でなければ分からない苦しみがあったはずだ。　マスコミ各社の報道は　矢板市民にとっては　どう受け止められていたのか？


「迷惑施設」　というものを建設する場合、最も大切なのが　建設者（今回の場合国）と地元との信頼関係と建設者のゆるぎない自信と覚悟。　県北地域への放射能対策も十分できていない、風評被害対策もできなかったという中、正論を振りかざしても　地元住民は耳を貸してくれない。



福田知事のような熱意や誠意が感じられれば、突破口は見いだせるだろうが、この事業の主体者は、県でも市町でもなく　国。　現在の国の姿勢では、たとえ候補地が決まっても　地域住民をとうてい説得できない。



福島第一原発の汚染水など問題山積の中ではあるが、環境大臣が先頭に立って　強い覚悟をもって信頼関係を再構築してもらいたい。